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ビニールハウスの防虫ネットはオーダーメイドで|隙間なく張る選び方

7月13日
読了時間: 14分

更新日:7月30日


ビニールハウスにきちんと防虫ネットを張ったはずなのに、いつの間にかコナジラミやアザミウマが入り込んでいた、と感じたことはありませんか。既製品は規格サイズが決まっているため、ハウスの形状に合わず裾や妻面に隙間が残りやすいのです。


害虫の侵入を防ぐ鍵は、目合いと色を害虫に合わせたうえで、ハウスの実寸に一枚単位で合わせるオーダーメイドにあります。採寸から張り方までを押さえれば、侵入経路を着実にふさげます。



1. ビニールハウスの防虫ネットにオーダーメイドが選ばれる理由


1.1 既製品の防虫ネットで生じる隙間と害虫侵入のリスク

既製品の防虫ネットで害虫被害が減らない最大の原因は、目合いの細かさではなく「隙間」にあります。規格幅とハウスの実寸が数十センチずれるだけで、裾や妻面のわずかな開きから虫が入り込むのです。


目合いを0.4mmまで細かくしても、留め忘れた裾が5cm浮いていれば、そこはコナジラミにとって素通りできる通り道になります。ネット本体の性能と、張り上げた後の密閉度は別物として考える必要があります。


規格品を使ったときに生じやすい隙間には、次のようなものがあります。


  • 裾の浮き

    地面との接地部分が固定しきれず、風であおられて隙間ができる


  • 妻面の折り込み不足

    三角形の妻面に長方形のネットを当てると角に余りやシワが出る


  • 継ぎ目の重ね不足

    幅が足りず複数枚をつなぐと、合わせ目から虫が侵入する


  • 開口部まわりの処理

    出入口や換気窓の縁に沿わせにくく、開閉のたびに隙間が広がる


これらは一つひとつは小さな隙間ですが、微小害虫にとっては十分な侵入経路になります。ネットを選ぶ段階から、ハウスの形にどう合わせるかまで含めて考えることが、被害を抑える出発点になります。


1.2 ハウス形状に合わせるオーダーメイドの利点

オーダーメイドの防虫ネットが選ばれる理由は、間口・肩高・妻面といった各部の寸法に合わせて一枚で仕立てられ、隙間そのものを最小化できる点にあります。規格品を切り貼りして無理に合わせる場合と違い、継ぎ目を減らせるため、侵入経路が構造的に少なくなります。


たとえば間口6m・奥行30mといった大型ハウスでも、原反幅を組み合わせて必要な一枚を作れば、側面から妻面までを連続してカバーできます。継ぎ目が減ることは、施工時間の短縮と、経年劣化による剥がれの抑制にもつながるのです。


通気と防虫の両立という観点でも、オーダーメイドは有利にはたらきます。ハウスにぴたりと合えば、必要以上に目合いを細かくして通気を犠牲にしなくても、隙間からの侵入を抑えられるためです。


こうした一枚単位の加工は、規格品では寸法が合わない現場の要望に応えられる、加工力を持つメーカーだからこそ対応できる領域です。自分のハウスに何が合うか迷う段階でも、形状と課題を伝えることから始められます



2. 防虫ネットの目合いは害虫に合わせて選ぶ


2.1 害虫別に見る防虫ネットの目合いの目安

防虫ネットの目合いは、防ぎたい害虫の体の大きさを基準に選びます。体の小さい害虫ほど細かい目合いが必要で、対象を取り違えると張っても侵入を許してしまいます。


下の表は、代表的な害虫と目合いのおおまかな対応をまとめたものです。数値は目安であり、地域や作物によって適した組み合わせは変わります。


目合い

主に防げる害虫

通気性の目安

0.4mm

コナジラミ類・アザミウマ類

やや低い

0.6mm

ハモグリバエ類

中程度

0.8mm

アブラムシ類

良好

1.0mm

コナガ・アオムシ

良好

2〜4mm

オオタバコガ・モンシロチョウ

高い


アザミウマ類は体長1mm前後と小さく、0.4mm以下でなければ通り抜けを防ぎにくいとされています。


一方でモンシロチョウのように体の大きい害虫だけが対象なら、2〜4mmでも通気を確保しながら防げます。守りたい作物にどの害虫がつくかを先に見極めることが、目合い選びの前提になります。


2.2 目合いと通気性・ハウス内温度のバランスの取り方

目合い選びで見落とされがちなのが、防虫性能と通気性が反比例する関係です。

細かくすれば害虫は防げますが、そのぶん風が抜けにくくなり、ハウス内が高温多湿になりがちです。


夏場のハウスでは、0.4mmの細かいネットを全面に張ると内部温度が上がり、作物の生育や病気の発生に影響が出る場合があります。防虫だけを優先すると、別のリスクを招きかねません


バランスを取るための視点を、以下に整理します。


  • 細かい目合い(0.4mm前後)

    微小害虫を防げる反面、通気が落ちて高温化しやすい


  • 粗い目合い(1.0mm以上)

    通気は良いが小型害虫の侵入を許しやすい


  • 地域の気候

    夏の高温が厳しい地域ほど通気とのバランスを重視する


  • 作物の弱点

    どの害虫による被害が最も深刻かで優先順位を決める


こうした条件を並べたうえで、防ぎたい害虫と栽培環境の両方から目合いを絞り込むのが現実的です。後述する色付きネットを組み合わせれば、通気を保ちながら防虫効果を高める選択肢も生まれます。



3. 防虫ネットの色で変わる防虫効果と選び方


3.1 赤色・黄色・青色の防虫ネットの特徴

防虫ネットは色によって害虫への作用が変わり、目合いだけでは得られない効果を狙えます。とりわけ赤色ネットは、通気性を保ちながらアザミウマ対策ができる選択肢として注目されています。


色ごとの特徴を整理すると、次のようになります。


  • 赤色

    アザミウマ類の侵入抑制効果が報告されており、比較的粗い目合いでも防虫効果の向上が期待できます。


  • 黄色

    コナジラミ類を引き寄せる性質があり、誘引して捕殺する用途に向く


  • 青色

    アザミウマ類を引き寄せる波長で、粘着資材と組み合わせて発生確認に使われる


赤色ネットの利点は、0.8mmという比較的粗い目合いでも効果を保てるため、通気性を犠牲にしにくい点にあります。神奈川県などの試験では、赤色ネットはアザミウマ類の侵入抑制効果が報告されています。


色の選択は、目合いだけでは難しい通気と防虫の両立を後押しします。


黄色や青色は害虫を「引き寄せる」性質を利用するため、防ぐ目的の赤色とは使い方が異なります。目的が侵入防止なのか発生確認なのかを整理してから選ぶことが大切です。


3.2 透明と有色の防虫ネットの使い分け

透明ネットと有色ネットは、どちらが優れているというより、目的によって使い分けるものです。まず判断軸を、透光性を優先するか、特定害虫への対策を優先するかで分けて考えます。


透明ネットは光をよく通し、目合いの種類も豊富に揃っているのが強みです。日照を確保したい作物や、幅広い害虫にまんべんなく備えたい場合に扱いやすく、汎用性が高い選択肢になります。


一方で有色ネットは、アザミウマのように特定の害虫が繰り返し問題になる現場で力を発揮します。赤色ネットのように通気を保ちながら特定害虫を抑えられるため、被害の中心がはっきりしているハウスに向いています。


実際の運用では、栽培する作物・被害の出やすい害虫・地域の気候を突き合わせて選ぶことになります。どちらか一方に決めきれない場合は、被害が最も深刻な害虫を基準に据えると判断しやすくなります。



4. オーダーメイド防虫ネットの採寸とサイズの決め方

4.1 ビニールハウスの正しい採寸の手順

オーダーメイドで失敗しないためには、採寸の順番と測る箇所を決めておくことが欠かせません。行き当たりばったりで測ると、肝心の裾や妻面の寸法が抜け落ちてしまうためです。


次の手順で、ハウスの各部を順に測っていきます。


  1. 間口を測る

    ハウス正面の幅を、地面から地面までまっすぐ測る


  2. 奥行を測る

    側面に沿ってハウスの全長を測る


  3. 肩高と棟高を測る

    側面の立ち上がり高さと、屋根の頂点までの高さを分けて測る


  4. 妻面を測る

    出入口側の三角部分について、幅と高さを測る


  5. 裾の巻き込み分を加える

    地面に埋める、または留める余り分を各辺に足す


測るときは1か所につき2回計測し、値がずれないか確認すると安心です。

特に肩高と裾の巻き込み分は仕上がりの密閉度に直結するため、慎重に測ります。

ここで得た数値が、次のサイズ計算の土台になります。


4.2 巻き込み・留め代を含めた必要サイズの考え方

必要なネットのサイズは、ハウスの実寸そのものではなく、巻き込みや留め代を加えた寸法で考えます。実寸ぴったりで注文すると、裾を埋める分や固定する余りが足りず、隙間ができてしまうからです。


たとえば側面をパッカーで固定し、裾を土に埋める仕様なら、各辺に埋め込み分と留め代を上乗せします。この余りがあることで、風にあおられても隙間ができにくく、密閉度を保てるのです。裾の処理方法や施工方法に応じて必要な留め代は異なるため、加工業者へ確認しましょう。


もう一つ押さえたいのが、加工できる幅は原反の幅とその組み合わせで決まる点です。一枚で作れる最大幅には限りがあるため、大型ハウスでは複数の原反幅を継いで必要寸法を出します。どこで継ぐか、継ぎ目をどう処理するかは、仕上がりの防虫性能を左右します。


こうした計算は自分だけで抱え込まず、採寸値を加工先に伝えて確認するのが確実です。留め代の取り方や継ぎ方はメーカーの加工方針によって異なるため、早い段階で相談しておくと手戻りを防げます。


4.3 オーダーメイドを依頼する際に伝えるべき情報

オーダーメイドをスムーズに進めるには、依頼時に必要な情報をまとめて伝えることが近道です。情報が断片的だと確認のやり取りが増え、納品までの時間が延びがちになります。


依頼前に、次の項目を整理しておくとよいでしょう。


  • サイズ

    採寸した間口・奥行・高さ・妻面の寸法と、巻き込み分の希望


  • 目合い

    防ぎたい害虫に合わせた数値(例:0.4mm・0.8mmなど)


  • 透明か、赤・黄・青などの有色か、その目的


  • 加工希望

    ハトメの位置や間隔、ファスナー開口、縁の補強などの仕様


  • 使用環境

    ハウスの設置地域や、被害が出ている害虫の種類


これらを一度に伝えられれば、加工先も適した仕様を提案しやすくなります。

特に害虫の種類と設置環境は、目合いと色の提案根拠になるため、遠慮なく共有しておくと最適な一枚に近づきます。



5. ビニールハウスへの防虫ネットの張り方と取り付けのコツ

5.1 防虫ネットを張る前の準備と確認事項

防虫ネットは張る前の準備で仕上がりが大きく変わります。ハウス内に害虫が残ったまま覆ってしまうと、外敵を防いだつもりが内側で繁殖させることになりかねません。


張り込み前に、次の点を確認しておきます。


  • ハウス内の清掃

    前作の残さや雑草を取り除き、害虫のすみかをなくす


  • 既存害虫の除去

    発生している害虫を防除してからネットで密閉する


  • 固定資材の準備

    パッカー・固定金具・押さえの土やピンを揃える


  • ネットの破損確認

    広げて穴やほつれがないか点検する


  • 開口部の位置確認

    出入口や換気窓の場所を把握し、処理方法を決める


準備段階で害虫を持ち込まないことが、ネットの効果を最大限に引き出す前提になります。資材を手元に揃えてから作業に入れば、途中で中断して隙間を放置する事態も避けられます。


5.2 防虫ネットを隙間なく張る手順

ネットを張るときは、順序を守って隙間を残さないことが最も大切です。行き当たりばったりで固定すると、後から余りやたるみが出て、そこが侵入口になってしまいます。


次の手順で進めると、密閉度を保ちやすくなります。


  1. 妻面から固定する

    出入口側の妻面にネットを合わせ、上部から仮留めする


  2. 側面へ張り広げる

    妻面を基準に側面へたるみなく引きながら固定していく


  3. パッカーで押さえる

    骨材に沿ってパッカーや金具でネットをしっかり留める


  4. 裾を処理する

    裾を土に埋めるか、重ねて押さえ、地面との隙間をふさぐ


  5. 出入口を二重化する

    開閉部分は重ね代を設けるか二重にして侵入を防ぐ


作業中はネットを引きすぎて破らないよう、力加減に注意します。

裾の処理と出入口の二重化は、防虫効果を左右する最後の要になるため、時間をかけて丁寧に仕上げます。


5.3 開口部・出入口からの虫の侵入を防ぐ工夫

ネット本体をきれいに張っても、害虫の多くは開閉のたびに出入口から入り込みます

人が出入りする一瞬の開きが、微小害虫にとっては十分な侵入の機会になるからです。


対策として有効なのが、出入口の前に小さな前室を設ける方法です。二重扉のように空間を挟むことで、外側と内側が同時に開かない構造にでき、開閉時の飛び込みを抑えられます。作業動線に余裕があるハウスでは、導入を検討する価値があります。


前室を作るのが難しい場合は、ネットの重ね代を広めに取る、開口部にファスナーを付けるといった工夫が現実的です。ファスナー開口なら、必要なときだけ開けて確実に閉じられるため、常時開けっ放しになりにくくなります。


こうした開口部の工夫は、オーダーメイド段階で加工に織り込んでおくと後の手間が減ります。どこに出入口を設け、どう二重化するかを図面や採寸と一緒に伝えておくと、現場に合った仕上がりに近づきます。



6. 富士通商のオーダーメイド防虫ネットでハウスの虫対策を強化する

6.1 オーダーメイド加工で対応できる防虫ネットの仕様

富士通商のオーダーメイド防虫ネットは、規格品では合わない現場の寸法に一枚単位で応える柔軟さが特徴です。ハウスの形に合わせて仕立てられるため、既製品で悩みがちだった裾や妻面の隙間を抑えやすくなります。


対応できる仕様には、次のようなものがあります。


  • サイズ

    間口・奥行・高さに合わせた自由な寸法での加工


  • 目合い

    防ぎたい害虫に応じた目合いの選択


  • 透明のほか、特定害虫を意識した有色ネットの選択


  • 加工

    ハトメやファスナーなど、取り付けや開閉に関わる加工


こうした仕様を組み合わせれば、通気と防虫のバランスを取りながら、ハウスごとの課題に合わせた一枚に近づけられます。まずは自分のハウスに必要な条件を整理し、富士通商のシート・ネット製品の加工対応と照らし合わせるところから始められます。


6.2 どんな悩みを持つ生産者に向いているか

富士通商のオーダーメイド防虫ネットは、既製品では解決しきれない悩みを抱える生産者に向いています。規格サイズが合わず隙間に困っている、大型や特殊形状のハウスを持っている、といった現場ほど加工対応の価値が高まります。


たとえば、毎年同じ場所から害虫が入り込み、既製ネットを継ぎ足して対処している方は、一枚もので継ぎ目を減らすことで侵入経路そのものを減らせます。規格品の切り貼りに時間を取られてきた負担も軽くなるはずです。


アーチ型や連棟、間口の広いハウスなど、標準サイズでは覆いきれない形状も、実寸に合わせた加工で無理なくカバーできます。害虫の種類や設置環境を伝えれば、目合いや色まで含めた提案につなげられる点も、専門メーカーならではの強みです。


こうした課題に心当たりがある生産者にとって、富士通商のオーダーメイド加工は、虫対策を一段引き上げる現実的な選択肢になります。まずは現状のハウスと悩みを整理することが、最初の一歩になります。


6.3 高品質な防虫ネットを支える製造体制と実績

オーダーメイドで安心して任せられるかは、加工力だけでなく品質を支える体制にかかっています。富士通商は、防炎試験をクリアした製品などを提供しています。農業用の防虫ネットもその製造基盤の上で作られています。


同社は防水・耐摩耗・断熱・耐候性に優れたシート・ネット製品を手掛け、建築現場・農業・産業分野の事業者に供給してきました。用途やサイズに合わせた加工の経験が幅広い分野で積み重なっていることは、農業現場の細かな要望に応える土台になります。


さらに、国内外への供給実績があります。、品質を裏づける材料になります。規格品では寸法が合わない現場に一枚単位で応えてきた加工力は、こうした実績と製造体制があってこそ成り立つものです。防虫ネットのオーダーメイドを検討する際は、加工の自由度に加え、こうした背景まで含めて比較すると判断しやすくなります。



7. まとめ:ビニールハウスの虫対策はオーダーメイドの防虫ネットで

ビニールハウスの害虫対策で成果を出すには、ネット単体の性能だけでなく、ハウスの形にどう合わせて隙間をなくすかが決め手になります。既製品で裾や妻面に隙間が残るなら、実寸に合わせたオーダーメイドが有効な選択肢です。


目合いは防ぎたい害虫の大きさに、色はアザミウマなど特定害虫の性質に合わせて選ぶと、通気と防虫を両立しやすくなります。採寸では巻き込みや留め代を含めて計算し、張るときは妻面から順に固定して裾と出入口を丁寧に処理することが、侵入を防ぐ基本の流れになります。


これらを自分のハウスに落とし込むには、サイズ・目合い・色・加工希望を整理し、加工力のあるメーカーに相談するのが近道です。規格品では合わない現場の課題を抱えているなら、オーダーメイドの防虫ネットから虫対策を見直してみてはいかがでしょうか。



ビニールハウスの防虫ネットは富士通商のオーダーメイド加工で

富士通商のオーダーメイド防虫ネットは、間口や妻面の実寸に一枚単位で合わせて仕立てられ、既製品で残りがちな裾や妻面の隙間を抑えられます。目合いや色、ハトメやファスナーといった加工も、ハウスの課題に合わせて選べる点が強みです。


まずはご自分のハウスのサイズや気になる害虫を整理し、加工対応を照らし合わせるところから始めてみてください。



 
 
 

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